<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 鄧州路中作>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 鄧州路中（とうしうろちゅう）の作（さく）>
<BookPage: 302-303>
<UsedPage: 2>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
蕭蕭誰家村，
秋棃葉半坼。
漠漠誰家園，
秋韭花初白。
路逢故里物，
使我嗟行役。
不歸渭北村，
又作江南客。
去鄉徒自苦，
濟世終無益。
自問波上萍，
何如澗中石。
<End Poem>
<Translation>
どの家の林かさびしげにゆれ、秋の梨の木は葉がきれぎれになっている。
どの家の園かひっそりと、秋ニラの花が白く咲いている。
かように路で故郷にもあるものを見ると、旅に出ている自分がかなしい。
渭水の北の村へ帰らずに、またも揚子江の南へ旅行するのだ。 故郷を去ってわれとわが身を苦しめるが、世をすくおうの志は一つもかいなかった。
この波上のうきぐさそっくりのわが身は、谷川の動かぬ石よりどこが勝っているか。
<End Translation>
<Formatted Translation>
どの家の林かさびしげにゆれ、
秋の梨の木は葉がきれぎれになっている。
どの家の園かひっそりと、
秋ニラの花が白く咲いている。
かように路で故郷にもあるものを見ると、
旅に出ている自分がかなしい。
渭水の北の村へ帰らずに、
またも揚子江の南へ旅行するのだ。 
故郷を去ってわれとわが身を苦しめるが、
世をすくおうの志は一つもかいなかった。
この波上のうきぐさそっくりのわが身は、
谷川の動かぬ石よりどこが勝っているか。
<End Formatted Translation>